内部障害リハビリテーションのすすめ

理学療法士、3学会合同呼吸療法認定士です。心電図検定3級。内部障害を理解し臨床で活かす為のブログ。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

透析中の運動療法

腎臓リハビリテーションとは 腎疾患や透析医療に基づく身体的、精神的影響を軽減させ、症状を調整し、生命予後を改善し、心理社会的ならびに職業的な状況を改善することを目的として、運動療法、食事療法と水分管理、薬物療法、教育、精神・心理的サポート等…

腎臓リハビリテーション

私は職場で人工透析中の運動療法を担当しています。また、透析中以外も維持透析入院患者を多く担当しています。透析中の運動療法は全国的にも実施している施設はまだ少ないですが、徐々に多くなってきていると思います。腎臓領域でも運動療法はトピックスで…

忘れられない人

私には忘れられない人がいます。今年会った人ですが、知り合いである看護師の親族の男性です。 その男性は、突発性間質性肺炎で入院、ステロイドパルス療法を実施し、HOTを導入して自宅で生活をしていました。経営者であり仕事にも車で行っており、ゴルフが…

A-aDO2

A-aDO2は、肺胞気-動脈血酸素分圧較差といい、酸素化能障害の指標となります。正常値は 20Torr以下であり、それより大きくなってくると酸素化能障害が起きているという事になります。注意すべき点は、A-aDO2はFIO2に依存して変化するということです。特に、F…

死腔

ガス交換に関与しない、気道内の空気を死腔といいます。本来、身体に備わっている死腔部分を解剖学的死腔といいます。成人で約150mlあります。 1回換気量は500ml。成人の正常呼吸数は12〜20回/分なので呼吸数を15回とすると、 換気量は500×15=7,500ml 死腔は…

3学会呼吸療法認定士を取得する意味

私は、臨床3年目で3学会合同呼吸療法認定士を取得しました。この資格を取得する意味は何でしょうか。(これから取得を目指そうとしている方向けの内容です) ​ 3学会合同呼吸療法認定士は、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会が定める…

呼吸困難感

呼吸困難感についてまとめてみます。 呼吸困難感は呼吸運動に伴い生じる呼吸の不快な感覚です。息切れや息苦しさといった多くの呼び方があります。原因は1つではなく、複数の要因が絡み合い個別性があると思われます。 末梢化学受容体である大動脈小体と頸…

呼吸筋と呼吸補助筋

更新が滞っていました。どうもすいませんでした。 さて、今日は呼吸筋と呼吸補助筋についてです。 まず、呼吸運動というのは肺そのものが運動を起こして換気が行なわれているのではありません。主に横隔膜が収縮して、胸腔内圧が陰圧になって、肺が膨らむか…