2017-01-01から1年間の記事一覧
今日は訪問リハビリの日でした。 訪問先の高齢女性。「外に出るのもいいけど、車椅子は恥ずかしいね」と言った。 全然恥ずかしいことなんかないのに。きっとそう思わせる何かがあったのだろう。 まだ車椅子は今の社会にとって「普通」じゃないのだろうな。 …
yuki736.hatenablog.com こちらで紹介した呼吸困難感について、もう一歩踏み込んでみます。 患者さんの呼吸困難感の感じ方は様々です。「吸いづらい」「空気が足りない」など患者さんによって表現の仕方が違います。感じ方によってある程度原因が予測できま…
腎臓リハビリテーションとは 腎疾患や透析医療に基づく身体的、精神的影響を軽減させ、症状を調整し、生命予後を改善し、心理社会的ならびに職業的な状況を改善することを目的として、運動療法、食事療法と水分管理、薬物療法、教育、精神・心理的サポート等…
私は職場で人工透析中の運動療法を担当しています。また、透析中以外も維持透析入院患者を多く担当しています。透析中の運動療法は全国的にも実施している施設はまだ少ないですが、徐々に多くなってきていると思います。腎臓領域でも運動療法はトピックスで…
私には忘れられない人がいます。今年会った人ですが、知り合いである看護師の親族の男性です。 その男性は、突発性間質性肺炎で入院、ステロイドパルス療法を実施し、HOTを導入して自宅で生活をしていました。経営者であり仕事にも車で行っており、ゴルフが…
A-aDO2は、肺胞気-動脈血酸素分圧較差といい、酸素化能障害の指標となります。正常値は 20Torr以下であり、それより大きくなってくると酸素化能障害が起きているという事になります。注意すべき点は、A-aDO2はFIO2に依存して変化するということです。特に、F…
ガス交換に関与しない、気道内の空気を死腔といいます。本来、身体に備わっている死腔部分を解剖学的死腔といいます。成人で約150mlあります。 1回換気量は500ml。成人の正常呼吸数は12〜20回/分なので呼吸数を15回とすると、 換気量は500×15=7,500ml 死腔は…
私は、臨床3年目で3学会合同呼吸療法認定士を取得しました。この資格を取得する意味は何でしょうか。(これから取得を目指そうとしている方向けの内容です) 3学会合同呼吸療法認定士は、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会が定める…
呼吸困難感についてまとめてみます。 呼吸困難感は呼吸運動に伴い生じる呼吸の不快な感覚です。息切れや息苦しさといった多くの呼び方があります。原因は1つではなく、複数の要因が絡み合い個別性があると思われます。 末梢化学受容体である大動脈小体と頸…
更新が滞っていました。どうもすいませんでした。 さて、今日は呼吸筋と呼吸補助筋についてです。 まず、呼吸運動というのは肺そのものが運動を起こして換気が行なわれているのではありません。主に横隔膜が収縮して、胸腔内圧が陰圧になって、肺が膨らむか…
胸郭とは骨性胸郭(肋骨、胸骨、椎骨)とそれに付着する筋肉よりなる。 胸郭と横隔膜によって形成される体腔を胸腔と呼ぶ。胸腔は縦隔により左右に分割される。 壁側胸膜と臓側胸膜とは肺門で互いに移行しており閉鎖された空間、すなわち胸膜腔を形成してい…
内部障害とは、身体障害者福祉法で定める障害のうち ①心臓機能障害②腎臓機能障害③呼吸器機能障害④膀胱・直腸機能障害⑤小腸機能障害⑥ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(HIV感染症)⑦肝臓機能障害の7つを指す。 内部障害は身体内部の臓器に生じた障害で…